富士市平垣本町の宮下医院
肛門外科、内科、胃腸内科、外科、麻酔科

〒416-0913
静岡県富士市平垣本町4-1

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痔の種類
痔の種類

内痔核(いぼ痔)

内痔核(いぼ痔)とは、肛門の内側にいぼ状の腫れができ、しこりになった痔です。主な原因は排便時にひどくいきんだり、排便時間が長くなったりすることで肛門部に過度な負荷がかかり、肛門周辺の血管がうっ血し腫れ上がります。これが悪化すると、出血やいぼの脱出などの症状があらわれます。

治療方法は、内痔核の悪化に応じて変わります。出血のみの初期段階であれば、排便習慣の指導やお薬で改善を図ります。下剤にはさまざまな種類がありますが、小腸から腸液の分泌をさせ、便をやわらかくし自然な排便を促す薬も取り入れています。

また、脱肛がある場合は、ゴム輪結紮やジオン注射、手術などの案内をします。治療後は排便習慣の見直しはもちろん、長時間同じ姿勢で座っていないかなどの生活指導を含めた再発予防に注力しています。
 

裂肛(切れ痔)

裂肛(切れ痔)は便秘で硬くなった便を無理に出すことで、肛門周辺の粘膜や皮膚が傷つき出血してしまう痔を指します。薬を塗ることで傷口は改善されますが、排便を含めた生活習慣を見直さないと根本的には改善しません。

繰り返し裂肛を引き起こしたままでいると、肛門がだんだん狭くなり、便が通りにくくなるといった悪循環に陥ってしまいます。さらに重度な狭窄状態であれば、最終的には手術となります。特に女性は、無理なダイエットや冷え症による血行不良で、便秘になりやすいので注意が必要です。
 

痔ろう(あな痔)

痔ろう(あな痔)とは、直腸と肛門周囲の間にできるトンネルのことです。主に下痢によって肛門陰窩に細菌が入り込み、腫れや痛みなどの炎症がおこる肛門周囲膿瘍になります。肛門周囲膿瘍が自然にやぶれたり切開したりすることで膿が排出され、トンネルが残ります。その状態を痔ろうと呼びます。治療は痔ろうそのものを摘出しないと再発してしまうため、手術が必要となります。